遊覧飛行ーワインとゲームー

オンラインゲームのプランナーを経て、現在はスマホゲームのアナリストをやっている人間のブログ。ゲームのネタや分析に関する話題、それ以外にも趣味のワインに関する記事を書いています。

スマホゲームでユーザーの継続を図る KPI まとめ5選

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スマートフォンゲームにおいて、インストールユーザーの継続とユーザー規模の拡大は非常に重要度の高いミッションです。

本稿では、私がアナリストとして普段の業務でも用いているユーザーの継続指標についてまとめてみました。

 

1. 基本中の基本 -RR-

まずはユーザーの継続指標と言えば RR (Return Rate) が挙げられます。
RRについては以前このブログでも書いたことがあるので、そちらの記事を参考にしていただければと思いますが、汎用性や他のKPIとのかみ合わせからも、RRは継続に関して最も重要でかつ継続的にウォッチするべきKPIです。

担当タイトルのRRは毎日確認して、今のゲームのパフォーマンスがどうなのかはしっかりと把握しておきましょう。

yuranhiko.hatenablog.com

 

2. RRの変化形 -RR変化率-

RRの減衰 (ないしは増加) の程度を表した指標として、RR変化率 もユーザーの継続を見るうえで重要です。

例えば、1週間経過→2週間経過の継続率はどれくらいか?1ヶ月経過→2ヶ月経過の継続率がどれくらいかを計測し、それが日を経るごとで増加 / 減少していないかを確認したりします。

RRを変化率という観点から見ることで、タイトル間でその値を比較することによって短期・中期・長期のどのタイミングで継続率が弱くなっているのかであったり、初心者ユーザーに向けた施策・長期継続を促す施策といったものがどれくらい効果があったのかを図ることも可能になります。

こちらも以前このブログで紹介したことがあるので、気になる方はぜひそちらの記事も参照してみてください。

yuranhiko.hatenablog.com

 

3. ゲームの盛り上がりを図る -n日間連続ログインUU数-

直接継続率をはかる指標ではないですが、継続して遊んでくださっているユーザーの規模の推移からゲームの継続力が落ちてきていないかであったり、施策によって継続効果を作れているかであったりを確認する指標として ログイン頻度別DAU というものを挙げることができます。

この指標はその名前の通り、例えば DAU を直近n日間におけるログイン日数別にセグメント分けし、計測するものです。
例えば、DAUを各日の直近7日間におけるログイン日数 (1~7日) で区分する...といった考え方です。nの値については、ゲームデザインや運用のサイクル、ユーザーのプレイサイクルに応じて柔軟に変えるべきですが、よく使われているのは5日であったり7日であったりします。

個人的には、ゲームのイベントは週単位で開催することが多いですし、日替わりダンジョンみたいなものも1週間でサイクルを回すものが多かったりするので、基本的には7日で見ればいいのではないかと思います。

そして、継続という意味で重要なのは、そのnが最大のセグメント、つまりn日間連続でログインしてくださっている皆勤ユーザーの数を計測するということです。これが例えば減少していないか、イベントを打つことで増加 or 減少を回避できているか、イベントの終了と同時に大きく減少していないか...などを確認することで、日々のプレイサイクルという観点からユーザーの継続をはかったり、日々の施策による継続効果をRRよりもストレートに確認することができます。

 

4. 日々のプレイサイクルにおける継続効果を可視化 -n日間連続ログインUUの翌日継続率-

上記 n日間連続ログインUU と連動した指標として、その連続ログインUUが翌日も再びログインしてくれる率を継続指標として使ったりもしています。例えば、7日間連続ログインユーザーの翌日継続率 といったようなものです。

用途としては、この指標の推移を追うことで曜日やイベントのサイクル、施策の強い期間・弱い期間の継続率の高さ・低さを確認してシューティングを行ったり、単純に施策の継続効果を図る際に用いています。

また、中長期のトレンドを例えば移動平均線で取って、その推移を見ることでアップデートによる機能改修によって継続率がボトムアップしているかであったり、それが逆に減少を起こしていないかを確認したりします。

対象ユーザーをn日間連続ログインユーザーに絞っているのは、施策の効果や指標の変化をよりはっきりと見やすくするためです。

 

 5. 逆の観点から継続をウォッチする -離脱ユーザー数-

継続とは逆に、日々のユーザーの離脱数 を確認することも重要です。障害やアクシデントによる離脱の発生はもちろん、離脱ユーザー数が増えている・減っていることを確認するのもユーザーの継続を見るうえでは重要なポイントになります。

計測方法は単純で、離脱の定義 (最終ログインが n日前) に合わせて、最終ログイン日が観測日から n日前であるユーザーをその最終ログイン日ごとに集計すればデイリーの離脱ユーザー数をカウントすることができます。

 

おわりに

以上、スマホゲームでユーザーの継続を図るKPIを5つ紹介しました。
これらの指標を継続的にウォッチしてゲームのパフォーマンスを改善し、より長期的にユーザーに楽しんでもらえるゲーム開発・運営を目指していきましょう!