【シリアスゲーム】クイズを解きながら寄付ができる!-Free Rice-

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Field

「あ…ありのまま 今起こった事を話すぜ!おれは クイズを解いていたと思ったら いつのまにか人助けをしていた」

「な…何を言っているのかわからねーと思うが……」

 

みなさんこんにちは。

今回紹介するのは、クイズを解いているだけで、世界の各地で食に困っている方々にに米粒を届けることができるシリアスゲーム「Free Rice」です。

 

Free Rice とは?

freerice.com

Free Rice とは、アメリカで世界の飢餓撲滅のために戦っている団体  the United States World Food Programme が作成したシリアスゲームです。

ゲームの内容は非常にシンプルで、プレイヤーは「英単語」「数学」「アート」などのジャンルを選んで4択のクイズに解答していきます。そして、出題されるクイズに正解するたびに「10粒の米が貧困地域に寄付」されていく、というシステムです。

クイズに答えているだけなのに、いつの間にか飢餓への支援活動を行っている……というのがこのゲームの独特な要素となります。

Free Rice

Free Rice

Free Rice

Photos: Free Education & Free Rice (c) © 2007-2016 World Food Programme. All Rights Reserved

 

実際に、この記事を書いた前日(2016.04.21)には、合計 6,285,770粒の米が寄付されており、先月の3月にはなんと 347,065,700粒の寄付が行われています。いかにこのゲームの社会的影響が大きいかを如実に物語る数字ですね。

 

簡単な所感

プレイヤーの視点から見れば、本当にただ出されたクイズに正解していくだけで米粒の数が増えていくため、非常に気軽、むしろ寄付をしているという感覚すらほぼ無い状態で結果的に人助けを行っている……という状態です。

この「ながら感」とでも言うものがこのゲームの利点。人助けをするために「自己を犠牲にしなければいけない」というような億劫さはそこにはなく、非常にライトな感覚で慈善活動に参加することができます。

それどころか、クイズを通じて英単語の知識が増えたり、印象派に関する知見が深まったり、世界の国旗がわかるようになったりと、繰り返しプレイをすることで自分の知識を増やしていくことができるのです。

この win-win な関係が、このゲームが長年にわたって成功している大きな要因だと思います。

 

また「正解することで寄付する米が増えていく」という単純明快なシステムが、もう少しクイズを頑張ろうというモチベーションの維持にも貢献しているといえます。

たとえば、「今190粒だからあと1問頑張ろう」とか、「あと100粒集めたら自己ベスト更新だ」とか、「もうすぐ累計で1,000粒になる」といった具合です。

ゲームとしてはクイズというプリミティヴなものであり、モチベーションをコントロールする仕組みとしても「ポイントがたまっていく」というシンプルな要素のみです。ですが、このシンプル故に考えなければいけない要素が少なく、クイズと米粒をためるというシステムに意識を集中することができるため、高いモチベーションを維持できるのだと感じます。

ゲームとしても、「シンプルであることが時としていかに強力か」を感じさせてくれるいい作品です。その点では、Flappy Bird なんかに通じる部分がありますね。

 

さて、今夜も数問だけ解いてから寝ようかな。