DL数とは?NUUとは?アプリゲーム分析の専門家が解説

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本記事は「連載 アプリゲームの基本 KPI を分析の専門家が解説 - YuRAN-HIKO」シリーズの第2回です。今回はゲームを遊んでくれる「人」に注目した KPI、DL数と NUU について解説していきます。

基本 KPI 1. -DL数-

大半のアプリゲームは App Store や Google Play Store などのプラットフォームからダウンロードされます。このダウンロードされた回数を示す数字が、その名の通りDL数です。誰がダウンロードしたかを問わず、1回のダウンロードを1ダウンロードとしてカウントします。

DL数はあくまでダウンロードされた回数をカウントしたものなので、同じ人が複数回ダウンロードした場合は、その分複数回カウントされます。それゆえに、DL数は必ずしも新しく入ってきた人の人数を表すわけではありません。普通はその人数よりも大きな値となります。

広告で「〇百万ダウンロード」みたいなうたい文句を見ることがありますが、その数字にはこのDL数が使われている場合もあります。

基本 KPI 2. -NUU-

DL数とは異なり、その日に入ってきてくれたユーザーが純粋に何人いたかを把握する指標が NUU (エヌユーユー: New Unique Users) です。NUU は同じ人に複数回ダウンロードされた場合でも、1とカウントし重複を許しません。

アプリゲームではチュートリアル後のガチャで良いものを狙う「リセマラ」が行われます。そのため、新規流入顧客を把握する際にはDL数よりも NUU が使われることが多いです。

1日の利用者数を表す DAU を増やすためには、いかにより多くの NUU を獲得するかが課題となります。NUU を増やすために、CMやネット広告などの広告を出す、ゲームの記事を出稿してもらう、口コミによる拡大を狙うといったマーケティング施策が重要です。

ただし NUU はマーケティング担当だけの責任ではなく、開発担当者も意識するべき数字です。昨今ではネット広告の非表示やテレビ離れなど、ますます広告がリーチしづらい環境になってきています。配信映えするゲーム画面やSNS投稿しやすいUIなど、開発側もどうユーザーにゲームを届けやすくするか、は真剣に考えるべき時代になっているのです。

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