ゲームにハマる5要素まとめ~海外記事の紹介~

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ゲームにハマる要素

ユーザーがゲームに最もハマる5つの要素」と題されたブログ記事が Gamasutra に掲載されていたので、読んでみました。

ゲーマーの視点から「時間を費やす価値がある」であったり「自分がこれまで好きだった物以上のもの」と思われるようなゲームの要素とは何か――それらが5つの要素に分解されており、チェックリストとしても活用できそうです。

Gamasutra: Sagi Guez's Blog - The 5 Key Video Game Elements for Maximum User-Sink Time

 

ハマる要素5点まとめ

報酬 (Rewards)

ここでいう報酬とは「目標を達成した時の達成感が得られるもの」を指します。

記事ではそれらを「短期の報酬」と「長期の報酬」の2パターンに分けて述べていますが、どちらにしろ、それらが繰り返し訪れることがハマるゲームの必須要素であるという点が強調されています。

よくあるスマホゲームのイメージだと、個人的には以下のようなものかなと理解しています。

  • 短期の報酬:ユニットの「強化」
  • 長期の報酬:ユニットの「進化」

 

リプレアビリティ (Replayability)

リプレイアビリティとは「繰り返し遊べること」を指します。

これを実現するために必要な要素が「少しの変化を加えることで全く違ったゲーム体験を生み出すこと」です。

ユニットの組み合わせによって多様なデッキを作り上げることなんかが好例かなと思いますが、そのほかにも「対戦相手の多様性」であったり、「敵の組み合わせで変わる戦略」、「装備を変えておしゃれな見た目を作る」ことなんかも挙げられると思います。

この点については、PvP要素やユーザー創発型コンテンツなんかが重要かと個人的には思っています。将棋や麻雀、ボードゲームなどに学ぶ要素は多いですね。

 

前に進んでる感 (Progression)

プレイを通じて「ゲームが前に進んでいる感」が得られることは、プレイヤーを飽きさせないための重要なポイントです。

ベタなものだと「新しいエリアが開放される」であったり、「新しいアイテムやスキルを獲得する」なんかがそれに当たります。

個人的には、ある程度ゲームを進めた後、レベル上げや素材集めのために同じコンテンツを繰り返しプレイする際にこの「前に進んでいる感」が得られるかどうかが大事かと思っています。そこで「停滞感」や「作業感」を感じてしまうと、ゲームから離脱してしまうキッカケを与えてしまうことになりますので。

また、記事ではもう1点重要なことも述べられています。それは、ゲームが前に進んでいる理由が、「プレイヤー自身のスキルによるもの」であると感じられるということです。つまり、ゲームを先に進めているのは自分自身の力だと思えるかどうかということですね。

 

要素の細分化と緩急 (Bite sized segments)

ちょっと日本語に訳しにくいフレーズですが、要点をまとめると「長時間集中を要求しない」であったり、「集中する時間の間に、適度に心休まる瞬間が挟まる」みたいなところを意味しています。

適当な間隔でセーブポイントを設定するとか、1回の戦闘時間は10分くらいにするとか、スマホだと1ステージは3分くらいにするとか――という感じです。

ゲームをプレイしている間の「集中度合いの緩急」をしっかりつけることが重要ということですね。

 

ベースとなるゲームメカニクスの良さ (Good basic game play mechanics)

最後は漠然とした答えになっていますが、要するに「ベースとなるゲームメカニクスが良ければ繰り返しプレイもやぶさかではない」ということです。

じゃあどうやって「ベースとなるゲームメカニクスをよくするの?」というのが次の問題となるわけですが、残念ながら記事はそこまでは踏み込んではいません。

上で述べた4つの要素も、「ゲームメカニクスの良さ」につながる要素といえばそうなので、最後のこれだけ他から浮いているようなイメージも受けなくはないですね。

まあ、この点について簡潔に結論を述べられれば世の中のゲーム開発者はみな苦労はしないと思いますが……(笑)