【シリアスゲーム】楽しみながらエネルギー問題について考えるー2020 Energyー

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2020 Energy-Title-

地球温暖化、化石燃料の枯渇、持続可能な開発……現代世界の全人類にのしかかっている「エネルギー問題」。

そのエネルギー問題を楽しみながら学ぶことができれば、より明るい未来への第一歩を切り開くことができるかもしれません。

今回紹介するシリアスゲーム「2020 Energy」は、ゲームをプレイしながらエネルギー問題について考えるきっかけを与えてくれます。

 

2020 Energy とは?

2020 Energy-Game Play-

「今年の夏の休日プランは?」

「コンサートに行くベストな服装は?」

「過疎化した町を復興させるには?」

そのような悩みを抱えた登場人物のアドバイザーとして、プレイヤーは提示された選択肢の中からベストな解決策を選択していきます。

ただし、その解決策は「経済発展」「環境保全」「社会交流」の3要素をすべて満たしているものでなくてはなりません。

経済の専門家、環境の専門家、社会の専門家。そういった専門家たちの意見を聞きながら、経済の発展につながり、環境も損なうことなく、人々の交流も活性化させる……そのような策を登場人物に提示するのがプレイヤーたるあなたに課せられたミッションです。

ベストな解決策で登場人物の悩みを解決し、エコで持続可能、人々の交流も豊かな社会を作り上げていく……これがこのゲームの最終的なゴールとなります。

2020 Energy-Game Play-

Game | 2020 Energy

 

簡単な所感

基本的には「エコで」「人々の交流を促し」「経済発展にもつながる」解決策を選択すればいいだけなので、「ゲーム」としての要素は非常にライトなレベルに抑えられています。

プレイしての感想を単刀直入に述べるならば、ゲームをしているというよりは、研修などでやる「ワークショップ」をやっているような感覚でした。

1人で考えながらやるもよし。複数人で意見を出しながら考えて結論を出すもよし。といった感じでしょうか?

もともと、14-18歳(日本でいうと高校生くらいですね)向けでエネルギー問題を啓発するプロジェクトの一環として作られたものであるため、学校の授業でプレイするようなものを想定しているのかもしれません。もしそうであるならば、「内容としてまあ分からなくはないかな?」と思います。

一応、プレイヤーが選択した結果は「スコア」に反映され、その最終的なスコアによってゲームの未来の姿が分岐するため、少なくとも「ベストなスコアになるまで繰り返しやってみようかな」と思わせるだけの動機付けにはなるかなと思います。2020 Energy-Score-

ゲームデザイン的には決して凝ったものではないですし、エネルギー問題を本気で考える上では「薄っぺらい」ものととらえられてしまう節もあるかもしれません。

ですが、未来の地球を背負っていくハイティーンの人々に、多少なりともエネルギー問題について考えるキッカケを作ることができれば、このゲームとしては一定の成果を出せたことになるのではないかな、と個人的には思っています。

わりと「ワークショップ」感が否めないため、プレイする最初のとっかかりはつかみにくいかもしれませんが、プレイ自体はユーザー層を問うことなく非常に気軽にできますので、授業などで使う分には万人向けでいいのかなと思いました。