Looker Studio には「オプションの指標」という項目があるのをご存じでしょうか。もしかすると、あまり馴染みのない方も多いかもしれません。
しかし、実はこの「オプションの指標」をうまく活用することで様々な情報を盛り込みつつスッキリとしたレポートを作成することができるようになります。簡単に言えば、ひとつのグラフで複数の指標を可視化しつつ、かつグラフがぐちゃぐちゃにならないようにしてくれる機能なんです。
今回はそんな「オプションの指標」とは何か、それをどう実装すればよいのかについて解説をしていきます。
- Looker Studio の「オプションの指標」とは何か?
- Looker Studio の「オプションの指標」の指定方法
- Looker Studio の「オプションの指標」の活用方法
- Looker Studio x Google Analytics (GA4) 関連記事
Looker Studio の「オプションの指標」とは何か?
まず、Looker Studio の「オプションの指標」とは何なのか。それを公式リファレンスで確認しましょう。
グラフや表に表示する指標をユーザーが選択できるようにします。オプションの指標を追加することで、グラフや表をより柔軟に作成できます。これにより、グラフの設定を毎回編集することなく、グラフに表示する列やフィールドを変更できるようになります。
つまり、事前にグラフにオプションの指標を設定しておくことによって、編集権限を持っていないユーザー側でもグラフや表に表示する指標を選択できるようになる機能ということです。
公式レファレンスでもうたわれているとおり、グラフの設定を毎回編集する必要がなくなるだけでなく、1つのグラフに指標を集約できるようになるのでレポート全体がすっきりする効果もあります。
Looker Studio の「オプションの指標」の指定方法
次に「オプションの指標」の指定方法について解説していきます。こちらも公式リファレンスに手順が載っているため、そちらを参照していきましょう。
- レポートを編集します。
- グラフを選択または追加します。
- 右側のプロパティ パネルで [設定] タブを選択します。
- [指標] で、[オプションの指標] をオンにします。
- [+ 指標の追加] をクリックするか、[利用可能なフィールド] パネルから指標をドラッグします。
上記が「オプションの指標」の設定方法です。では、次に実際にサンプルを使って実装方法を見ていきましょう。
Looker Studio の「オプションの指標」の活用方法
ここでは Looker Studio で Google Analytics (GA4) のグラフを可視化する - YuRAN-HIKO で作成したアクティブユーザー数のグラフに「オプションの指標」を設定していきます。
そこにまずは前記の通りグラフを選択し、右側の画面の「指標」欄にある「オプションの指標」を探します。見つかったら「オプションの指標」をオンにしましょう。そこに「7日間のアクティブユーザー」と「28日間のアクティブユーザー数」の指標を追加していきます。下の画像のような形になれば OK です。
設定した「オプションの指標」は、グラフの右上に出てくるグラフのアイコンを選択することで表示することができます。チェックボックス形式になっているので、ユーザーが表示したい指標だけをカスタマイズして可視化できるようになっています。
これで「オプションの指標」の設定と活用ができるようになりました。こうすることで1つのグラフで1日、7日、28日のアクティブユーザー数を自由に切り替えてみることができるようになり、グラフ数を増やすことなく複数の指標をチェックできるようになります。
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