シャトー・グロメル・ベレール:数百メートルの差は小さい?

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みなさんこんばんは。

 

今日は関東でも朝から雪が降り、朝から陰とした日が続きました。
関東では雪は珍しいとはいえ、出身が雪国の自分にとっては雪はもうウンザリだったり…ああ、はやく春にならないかな…。

 

さて、今日ご紹介するワインは、そんな今日の曇り空とも少し共通点があるかもしれません。シャトー・グロメル・ベレール 2012。

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ボルドーのポムロール地区付近で作られた、メルロー種主体の赤ワインです。
お店ではシャトー・グロメル・「ベル・エア」となっていたけど、フランス語だから多分「ベレール」だよね…と心でボソッとつぶやいたのはご愛嬌。

 

まずは見た目ですが、黒味がかってはいるものの、ややルビー色を思わせる透明感を感じることができます。よく熟成された感じが出ています。

 

香りは、プルーンやブラックベリーを思わせるやや陰とした香りに、空気と触れさせることで少しカシスっぽさも感じたかな…という印象。あとで裏の説明書きを読んでみると、バニラのような香りもあるとか…確かに、言われてみればそうかも。

 

味は全体的に陰とした雰囲気で、芳醇でまろやかなメルローらしい感じでした。
しかし、ただ陰鬱なだけでなく、キュッと引き締まる酸味であったり、舌の奥でじわっと感じられる苦味であったり、舌の表面で感じられる果実のみずみずしさであったりと、全体的に端正な味わいがしました。
重さもそこまでドシッとしたものではないので、割りと飲み慣れていない人にも飲みやすいかもしれません。

 

最後に、余韻は長く、喉の奥の方でボーッと残り続ける心地よさを感じることができました。総合的に見て、尖ったところはなさそうだけど、なんでもこなせる万能優等生といった印象を受けました。

 

ところで、ワインの裏書きには「ポムロールから数百メートル『しか』離れていない」と書かれていたのですが、ブルゴーニュのワイン畑を散策した自分にとっては、数百メートルも違えばだいぶ雰囲気が変わると思ったのですが、どうなんでしょう…?
ボルドーとブルゴーニュじゃ、その辺も全然違ってくるのかな?