歴史

中世スコットランドの人口分布 ―居住地域―

中世スコットランドの人口が最盛期で100万人に達していたとして、彼ら彼女らがおもにどこに住んでいたのだろうか。

中世スコットランドにはどれくらいの人々が暮らしていたのか?

ヨーロッパの北西に浮かぶグレート・ブリテン島の北部に、スコットランドと呼ばれる地域が存在する。 風光明媚な自然、陽気なバグパイプの音が聞こえる活気あふれる都市、色とりどりのタータン・チェックに良質なスコッチ・ウィスキー数々。 さまざまな魅力…

拙稿がイギリスの歴史学研究誌に掲載されました (2023年6月)

拙稿がイギリスの学術雑誌 Northern Scotland の最新号に掲載されました。論文のタイトルは The Structure and Exercise of Power in Moray under Thomas Randolph, First Earl of Moray, 1312–32 です。 https://www.euppublishing.com/doi/10.3366/nor.202…

厄介な中世ヨーロッパの暦をサッと調べる方法

中世ヨーロッパの研究をする際、当時の暦の扱いは現代の私たちにとって厄介なものの一つです。本記事ではその厄介さについて紹介をしつつ、それを解決する方法をお伝えします。

史料紹介 #5『随書』倭国伝

『随書』倭国伝には歴史教科書でも有名な遣隋使に関する逸話が収められています。まさに、当時の日中関係をひも解く上で重要な史料と言えるでしょう。本記事ではその『随書』倭国伝について、簡単に紹介してみようと思います。

史料紹介 #4 ヘロドトス『歴史』 1

ヘロドトス『歴史』の面白さについて紹介した記事。本記事では岩波文庫から和訳が出ているものの上巻について扱う。ヘロドトスの『歴史』に描かれているのはまさに彼の目から見た「世界史=人類史」だ。

史料紹介 #3『宋書』倭国伝

『宋書』倭国伝はかの有名な「倭の五王」の記述が登場する貴重な史料だ。そこには当時の東アジアの情勢や南朝の倭国観の変遷が垣間見えており、興味深い。本記事tではその視点から『宋書』倭国伝の紹介を行う。

史料紹介 #2『後漢書』倭伝

『後漢書』倭伝は『魏志』倭人伝とセットで読むと面白い歴史書だ。本記事ではその『後漢書』倭伝にどのようなことが描かれているのかを、特に『魏志』倭人伝には見られない記述を紹介・解説しながら、そのの面白さについて紹介していく。

史料紹介 #1『魏志』倭人伝

『魏志』倭人伝という名を聞いたことがあっても、その本を読んだことがある人は多くないのではないだろうか。本記事ではその『魏志』倭人伝にどのようなことが描かれているのかを解説しながら、そのの面白さについて紹介していく。

拙稿がイギリスの歴史学研究誌に掲載されました

拙稿がイギリスの査読付き歴史学研究誌 The Scottish Historical Review に掲載されました。 Yuki Nakagawa, ‘Disorder in a Militarised Society: Disputes and Violence in Northern Scotland at the end of the Fourteenth Century’, The Scottish Histor…

百年戦争とスコットランド III-III:即位と一進一退と ―1332年の戦局―

1332年のスコットランド戦争の趨勢をみていく。

百年戦争とスコットランド III-II:ダップリン・ムーアの戦い

ダップリン・ムーアの戦いについて見る。

百年戦争とスコットランド III-I:廃嫡者たちの戦争

1330年代の初頭のブリテン諸島の政治情勢について概観していく。

百年戦争とスコットランド II-V:束の間の平和

1327年のエドワード三世の即位から、1328年のエディンバラ=ノーサンプトン条約を経て1329年のロバート・ブルースの死までを見ていく。

百年戦争とスコットランド II-IV:戦争と廃位

1323年のスコットランド=イングランド間の休戦協定から、1328年の和平条約に至るまでの流れを見ていく。

歴史における気候変動と中世ヨーロッパを襲った大飢饉・疫病

14世紀初頭にヨーロッパを襲った大飢饉と大牛疫。これらが当時のヨーロッパにどのような影響を与えたかを見ていきます。

百年戦争とスコットランド II-III:戦争と平和

一三一四年のバノックバーンの戦いの後、一三二三年の休戦協定までの流れを見ていく。

百年戦争とスコットランド II-II:バノックバーンへの道

一三〇七年のロバート・ブルースの再起から、一三一四年のバノックバーンの戦い、カンバスケネス議会までの流れを見る。

百年戦争とスコットランド II-I:反逆と内戦

一三〇六年二月のロバート・ブルースによるジョン・カミンの殺害から、彼の即位、そして敗戦までを見ていく。

百年戦争とスコットランド⑧:重なり合う紛争ー④

一二九六年から一三〇五年にかけてのスコットランドとイングランドの関係を、大陸との情勢も絡めながら見ていく。

百年戦争とスコットランド⑦:重なり合う紛争ー③

ギエンヌ戦争がスコットランドとイングランドの関係にどのような影響を与えたか。その後の両国の関係がどのように変化していったかを見ていく。

百年戦争とスコットランド⑥:重なり合う紛争ー②

一二九三年の海上衝突から発展したアキテーヌ公領の没収、そしてその後のギエンヌ戦争の展開と史的重要性について見ていく。

百年戦争とスコットランド⑤:重なり合う紛争ー①

ジョン王が即位した後のイングランドとスコットランドの関係を見ていく。宗主としてのイングランド王の法的支配権が両国の関係に及ぼした影響を見ていく。

百年戦争とスコットランド④:王位継承と臣従

一二八六年のスコットランド王アレグザンダー三世の死から、一二九二年のジョン王の即位までの、イングランドとスコットランドの関係を見ていく。

百年戦争とスコットランド③:貴族のネットワークと一三世紀の平和

百年戦争とスコットランドの関係をひも解く前史として、一三世紀末のブリテン諸島の状況とその歴史的経緯を見ておくことにしよう。

百年戦争とスコットランド②:一二八六年の政治秩序

一二八六年の年が明けたとき、現在のイギリスやアイルランドを含むブリテン諸島から、ドーバー海峡を跨いだ先にあるフランスに至る地域には、当時三つの独立した王国が存在していた。それらは北からスコットランド、イングランド、フランスと呼ばれていた。…

百年戦争とスコットランド

中世ヨーロッパの百年戦争。世界史の教科書にも登場するこの有名な歴史的事件について、日本でも二十一世紀に入って多くの概説書が上梓された。しかしながら、いわゆる百年戦争と言われているものが必ずしもイングランドとフランスに閉じた戦争でなかったこ…

Medieval Scottish Chronicles and Literary Sources from Scottish Sources

Last Update: 2021/09/24 Scottish Chronicles and Literary Sources The Scottish Chronicle (a.k.a. The Chronicle of the Kings of Alba) Benjamin T. Hudson (ed.), 1998: JSOR Chronicle of Holyrood Marojie O. Anderson (ed.), 1938: NLS Chronicle o…

ファレーズ協定 (Treaty of Falaise)

ファレーズ協定とは何か 概要:1174年12月8日、イングランド王ヘンリ二世とスコットランド王ウィリアム一世の間で結ばれた協定。スコットランドに対して、イングランドの封建的主従関係を認めさせたもの。 ファレーズ協定とは何か ファレーズ協定の前史:反…

証明書から見る財産や権利の保証 (モノの記憶シリーズ 002)

証明書とその歴史 証明書というものについて再考する 証明書の歴史とノルマン・コンクェスト ウィリアム1世の短剣と証書 証明書それ自体では効力を発揮しない あわせて読みたい レファレンス 証明書とその歴史 突然ですが、皆さんは、家や土地などを購入した…