はじめにUSIGとは？
USIG (iShares Broad USD Investment Grade Corporate Bond ETF)とは、ブラックロック社が提供している「上場投資信託 (ETF)」のひとつです。米ドル建て投資適格社債で構成される指数と同等水準の投資成果を目指したものです。
日本語では「iシェアーズ ブロード米ドル建て投資適格社債 ETF」などと訳されます。SBI証券や楽天証券など、日本の主だったネット証券会社でも取り扱われているETFです。
本記事では2024年04月03日時点のデータをもとに、このETFの基本情報や最新の状況について解説していきます。
USIGの基本情報
まずはUSIGの基本情報を軽く見てみることにしましょう。ソースはブルームバーグのものを参照しています。なお、分配金利回り(配当利回り)のみ参照日時点ではSeeking Alphaのものを参照しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | iシェアーズ ブロード米ドル建て投資適格社債 ETF (iShares Broad USD Investment Grade Corporate Bond ETF) |
| 運用会社 | ブラックロック社 |
| 市場 | NASDAQ GM |
| ベンチマーク | ICE BofA US Corporate Index |
| 資産総額 | 106.07億米ドル (2024/04/01) |
| 直近分配金利回り | 4.18% (2024/04/01) |
| 設定日 | 2007/01/11 |
| 乖離率 | -0.03% |
| 経費率 | 0.04% |
USIGの基準価格(株価)の推移
USIGの年初来、過去5年間、設定来の基準価格(株価)の推移を見てみましょう。比較対象として、米国総合債券ETFであるAGGを表示します。
なお、ソースはGoogleが提供している株価情報となっています。
USIGの年初来の基準価格(株価)の推移
年初来で基準価格(株価)は-1.63%となっています。
USIGの過去5年間の基準価格(株価)の推移
過去5年間で基準価格(株価)は-8.71%となっています。
債券価格は利回りと連動し、利回りが高くなるほど債券価格は低下します。2022年から各国では債券の利回りが上がっているため、USIGの基準価格(株価)も低くなっていると言えます。
USIGの分配金(配当)情報
USIGの分配金(配当)
USIGの分配金(配当)関連の情報をYahoo Financeから取得したデータを用いて整理してみました。
USIGの2024年4月の分配金(配当)は前年同月比で17.09%増の0.185米ドルでした。これは前月比では0.54%増となっています。
| 月 | 分配金(配当)額 |
|---|---|
| 2024-04 | $0.185 |
| 2024-03 | $0.184 |
| 2024-02 | $0.177 |
| 2023-12 | $0.182 |
| 2023-12 | $0.178 |
USIGの分配金利回り(配当利回り)
次に、USIGの分配金利回り(配当利回り)の情報についてまとめていきます。USIGの分配金利回り(配当利回り)は4.18% (2024/04/01時点。Seeking Alpha) となっています。
以下のグラフは各月の1日の終値を基準に、USIGの月単位の分配金利回り(配当利回り)を可視化したものです。最大で過去5年間分を取っています。
USIGの分配金(配当)の増配率
USIGは債券ETFであるため、株のETFと同様に増配をしていくわけではありません。あくまでその時々に組み込まれている債券の利回りが分配金(配当)に影響します。
以下がUSIGの分配金(配当)の増配率を表したグラフです。
一方、次のグラフはUSIGの2023年の分配金(配当)の額に対して、過去の各年の分配金(配当)の額からの年平均成長率(CAGR)を求めたものです。
たとえば、2008年のところが103.0%となっていれば、2008年からは年平均で3.0%増配しているということを表します。
長期でみるとUSIGの分配金(配当)は減少傾向にありましたが、昨年は大きく増配しました。近年の利上げの影響が出ていると思われます。
その他
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