はじめにSJNKとは?
SJNK (SPDR Bloomberg Short Term High Yield Bond ETF)とは、ステート・ストリート社が提供している「上場投資信託 (ETF)」のひとつです。米国内市場で公募発行された米ドル建ての短期ハイ・イールド社債のパフォーマンスに連動する運用を目指したものです。
日本語では「SPDR ブルームバーグ・短期ハイ・イールド債券ETF」などと訳されます。SBI証券や楽天証券など、日本の主だったネット証券会社でも取り扱われているETFです。
本記事では2024年04月03日時点のデータをもとに、このETFの基本情報や最新の状況について解説していきます。
SJNKの基本情報
まずはSJNKの基本情報を軽く見てみることにしましょう。ソースはブルームバーグのものを参照しています。なお、分配金利回り(配当利回り)のみ参照日時点ではSeeking Alphaのものを参照しています。
項目 | 内容 |
---|---|
名称 | SPDR ブルームバーグ・短期ハイ・イールド債券ETF (SPDR Bloomberg Short Term High Yield Bond ETF) |
運用会社 | ステート・ストリート社 |
市場 | NYSE ARCA |
ベンチマーク | Bloomberg US High Yield 350mn Cash Pay 0-5 Year 2% Capped Index |
資産総額 | 44.71億米ドル (2024/04/01) |
直近分配金利回り | 7.37% (2024/04/01) |
設定日 | 2012/03/15 |
乖離率 | 0.03% |
経費率 | 0.40% |
SJNKの基準価格(株価)の推移
SJNKの年初来、過去5年間、設定来の基準価格(株価)の推移を見てみましょう。比較対象として、同じステート・ストリート社のハイ・イールド債ETFであるSPHYを表示しています。
なお、ソースはGoogleが提供している株価情報となっています。
SJNKの年初来の基準価格(株価)の推移
年初来で基準価格(株価)は-0.64%となっています。
SJNKの過去5年間の基準価格(株価)の推移
過去5年間で基準価格(株価)は-8.28%となっています。
債券価格は利回りと連動し、利回りが高くなるほど債券価格は低下します。2022年から各国では債券の利回りが上がっているため、SJNKの基準価格(株価)も低くなっていると言えます。
また、SJNKは短期的な基準価格(株価)の増減はSPHYよりも緩やかですが、グラフの2020年の箇所を見ていただけると分かるように、不況時には基準価格(株価)が大きく下落する点も注意が必要です。
SJNKの分配金(配当)情報
SJNKの分配金(配当)
SJNKの分配金(配当)関連の情報をYahoo Financeから取得したデータを用いて整理してみました。
SJNKの2024年4月の分配金(配当)は前年同月比で3.27%増の0.158米ドルでした。これは前月比では0.63%減となっています。
月 | 分配金(配当)額 |
---|---|
2024-04 | $0.158 |
2024-03 | $0.159 |
2024-02 | $0.155 |
2023-12 | $0.142 |
2023-12 | $0.148 |
SJNKの分配金利回り(配当利回り)
次に、SJNKの分配金利回り(配当利回り)の情報についてまとめていきます。SJNKの分配金利回り(配当利回り)は7.37% (2024/04/01時点。Seeking Alpha) となっています。
以下のグラフは各月の1日の終値を基準に、SJNKの月単位の分配金利回り(配当利回り)を可視化したものです。最大で過去5年間分を取っています。
SJNKの分配金(配当)の増配率
SJNKは債券ETFであるため、株のETFと同様に増配をしていくわけではありません。あくまでその時々に組み込まれている債券の利回りが分配金(配当)に影響します。
以下がSJNKの分配金(配当)の増配率を表したグラフです。
一方、次のグラフはSJNKの2023年の分配金(配当)の額に対して、過去の各年の分配金(配当)の額からの年平均成長率(CAGR)を求めたものです。
たとえば、2008年のところが103.0%となっていれば、2008年からは年平均で3.0%増配しているということを表します。
長期でみるとSJNKの分配金(配当)は減少傾向にありましたが、ここ3年間ほどは増配傾向にあるようです。
その他
以下ページで本ブログで取り上げているETFの情報をまとめています。ぜひ他のETFについてもご参照ください。