遊覧飛行ーワインとゲームー

都内某所で働くゲームクリエイターのブログ。ゲームやビジネスに関する話題、シリアスゲームの紹介、作成したゲームの公開、ワインに関する記事など徒然なるままに書き記していきます。

今すぐ説明できる?ARPUとARPPUの根本的な違い

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Gamasutra という海外のゲーム関連サイトを見ていて、ゲームのKPIに関する非常にためになる記事を見つけたので、その要点をまとめてみました。

書かれている内容は ARPU と ARPPU の違いなど極めて基本的なことですが、「基本」を「ちゃんと」理解しているのといないのとではそこから導き出せるアウトプットに雲泥の差が生まれるため、復習の意味も含めて、今一度確認されてはいかがでしょうか。

Gamasutra: Vasiliy Sabirov's Blog - ARPU and ARPPU: one symbol, but fundamental differences

 

ARPU (Average Revenue Per User)

ARPUとは「ユーザー1人あたりの平均売上額」のことを指す。
その値は、以下の計算式で求めることができる。

  • ARPU = 売上 / ユーザー数

ARPUは「課金ユーザー」と「非課金ユーザー」の両方を含めた計算となっている。そのため、コンテンツ全体としてマネタイズがどれだけうまくいっているかの指標となる。

コンテンツに何か「変化」を起こした際(特に、マネタイズにかかわる変化)に、その効果を図るうえで非常に有用。

 

ARPPU (Average Revenue Per Paying User)

ARPPUとは「課金ユーザー1人あたりの平均売上額」のことを指す。

その値は、以下の計算式で求めることができる。

  • ARPPU = 売上 / 課金ユーザー数

課金ユーザーのみが対象となっているため、ロイヤリティの高いユーザーが「いくらならば支払うか」の指標になるほか、コンテンツ内のさまざまな商品に設定された「価格」に対するリアクションを示す指標としても使える可能性がある。

注意すべき点は、コンテンツの値上げを行った際、ARPPUは増加する傾向にあるが、それが必ずしも売上の増加に結び付くとは限らないということ。場合によっては課金率が下がることで売上ダウンとなる場合があるため。

そのため、視点を変えればARPUとARPPUは以下の関係にあるといえる。

  • ARPU = ARPPU x 課金率

この「ARPUとARPPUの差」がちゃんと理解できていないと、間違った指標に基づいて判断を下してしまうことになる。両者が意味するところの違いをしっかりと認識しておく必要がある。

 

累積ARPU (Cumulative ARPU)

ARPUを違った観点からとらえることで、顧客生涯価値と売買の質を図る重要な指標を割り出すことができる。それが「累積ARPU」である。

この値を算出する計算式はちょっとややこしいが、「ユーザーのセグメント」と「期間」を設定したうえで、ユーザーの平均売上額を割り出す。その計算式は以下の通り。

  • 累積ARPU = (特定の期間を設定したうえで)「あるセグメントのユーザー」が支払った総額 /「あるセグメントのユーザー」の総数

つまり、「ユーザーがゲームを始めてから○日間に支払った平均額」という形でこの指標を使う。ゲームを始めた当日(1日間)で平均いくら支払うのか、それが7日、14日、30日……と経過していくにつれてどう変わっていくのかを調べることで、継続プレイがどういった形で売上に結び付くのかを測ることができる。

累積していく値であるため、この値は「期間」が大きくなるごとに増えていくものとなる。最終的に、計算する際の「期間」を可能な限り大きくとることで、それは「顧客生涯価値 (LTV)」とほぼ同義になる。

 

補遺:課金回数と課金額

課金回数が増えるほど、1回あたりの課金額は増加する傾向にある。

通常、最初の課金は課金による恩恵がどれだけ得られるか「テストする」意味合いが含まれており、それでうまみが得られた場合、次に課金を行う際の額は増加しやすい。これを繰り返すことで、徐々に1回あたりの課金額は増加していく。 

 

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