はじめにAGGとは?
AGG (iShares Core U.S. Aggregate Bond ETF)とは、ブラックロック社が提供している「上場投資信託 (ETF)」のひとつです。米国における残存期間1年超の投資適格、課税対象の債券市場全体を対象としています。
日本語では「iシェアーズ コア米国総合債券ETF」などと訳されます。SBI証券や楽天証券など、日本の主だったネット証券会社でも取り扱われているETFです。
本記事では2024年04月01日時点のデータをもとに、このETFの基本情報や最新の状況について解説していきます。
AGGの基本情報
AGG (iShares Core U.S. Aggregate Bond ETF)とは、ブラックロック社が提供している「上場投資信託 (ETF)」のひとつです。米国における残存期間1年超の投資適格、課税対象の債券市場全体を対象としています。
AGGはBloomberg US Agg Float Adjusted Indexに連動するパフォーマンスを目指しています。
まずはAGGの基本情報を軽く見てみることにしましょう。ソースはブルームバーグのものを参照しています。なお、分配金利回り(配当利回り)のみ参照日時点ではSeeking Alphaのものを参照しています。
項目 | 内容 |
---|---|
名称 | iシェアーズ コア米国総合債券ETF (iShares Core U.S. Aggregate Bond ETF) |
運用会社 | ブラックロック社 |
市場 | NYSE ARCA |
ベンチマーク | Bloomberg US Agg Float Adjusted Index |
資産総額 | 1048.39億米ドル (2024/03/28) |
直近分配金利回り | 3.28% (2024/03/28) |
設定日 | 2003/09/26 |
乖離率 | 0.06% |
経費率 | 0.03% |
AGGの基準価格(株価)の推移
AGGの年初来、過去5年間、設定来の基準価格(株価)の推移を見てみましょう。比較対象として同じ米国の総合債券ETFであるBNDを表示しています。
なお、ソースはGoogleが提供している株価情報となっています。
AGGの年初来の基準価格(株価)の推移
年初来で基準価格(株価)は-0.85%となっています。
AGGの過去5年間の基準価格(株価)の推移
過去5年間で基準価格(株価)は-9.64%となっています。
AGGの分配金(配当)情報
AGGの分配金(配当)
AGGの2024年4月の分配金(配当)は前年同月比で15.25%増の0.2902米ドルでした。これは前月比でも1.39%増となっています。
月 | 分配金(配当)額 |
---|---|
2024-04 | $0.2902 |
2024-03 | $0.2862 |
2024-02 | $0.2933 |
以下のデータはYahoo Financeから取得したものです。取得できるデータの関係上、期間は2008年以降のものになります。
AGGの分配金利回り(配当利回り)
次に、AGGの分配金利回り(配当利回り)の情報についてまとめていきます。AGGの分配金利回り(配当利回り)は3.28% (2024/03/28時点。Seeking Alpha) となっています。
以下のグラフは各月の1日の終値を基準に、AGGの月単位の分配金利回り(配当利回り)を可視化したものです。最大で過去5年間分を取っています。
AGGの分配金(配当)の増配率
AGGは債券ETFであるため、株のETFと同様に増配をしていくわけではありません。あくまでその時々に組み込まれている債券の利回りが分配金(配当)に影響します。
以下がAGGの分配金(配当)の増配率を表したグラフです。
一方、次のグラフはAGGの2023年の分配金(配当)の額に対して、過去の各年の分配金(配当)の額からの年平均成長率(CAGR)を求めたものです。
たとえば、2008年のところが3.0%となっていれば、2008年からは年平均で3.0%増配しているということを表します。
直近では2021年を底に分配金(配当)額も増加しているため、短期の年平均成長率(CAGR)は高くなっています。また、同じ総合債券ETFでもBNDとは分配金(配当)の支払いの状況が必ずしも一致しないのも興味深いですね。
その他
以下ページで本ブログで取り上げているETFの情報をまとめています。ぜひ他のETFについてもご参照ください。