Looker Studio で棒グラフを使っているとたまにうまくデータが表示されなくて困ってしまうことがないでしょうか。例えば、日付期間を1ケ月に設定しているのに、データが10日分しか表示されない...など。しかも、グラフの期間を伸ばしてみても表示されるデータが変わらなかったりすると、もうお手上げです。
しかしご安心ください。実は、この現象は棒グラフのとあるパラメータが影響しているだけで、それを解決すればきちんと思い通りにデータを可視化することができるようになります。本記事ではその問題と解決策を紹介していきます。
Looker Studio の棒グラフでうまくデータが表示されない
例えば、以下のような問題に直面したことはないでしょうか。この棒グラフ、よく見ると右上の日付指定では3か月データを取ってくるよう指定されているのに、表示されているのはわずか10日分しかありません。しかも、日付の順番が逆になっています。
真っ先に思いつくのは、グラフ単位で固有の日付設定がされているのではないかということでしょう。そこで、グラフのプロパティエリアで「デフォルトの日付範囲」を確認します。しかし設定されている値は「自動」。つまり日付設定の範囲が適用されるようになっています。
さて、困りました。一体何が問題なのでしょうか。>次に思いつくのは、日付設定のフィルタがこのグラフには適用されていないか。そこで日付設定のフィルタを右クリックして「レポートレベルに変更」してみますが、それでもグラフの表示は変わらないまま...。さて、困りました。一体何が問題なのでしょうか。
Looker Studio の棒グラフの問題を解決
まずは分かりやすい方の問題から解決していきましょう。つまり、横軸の日付が逆になっている点です。この問題の解決法はシンプルで、グラフのプロパティパネルにある「並べ替え」を日付で設定し、それを「昇順」にすることで解決します。
すると、今度は日付設定で始点に設定されている2022/08/24から10日分のデータが表示されるようになりました。横軸の向きは正しくなりましたが、直近10日のデータはどこかに行ってしまったようです。
悪さの原因は棒グラフの「棒の数」
結論から言うと、この現象が起きる原因は棒グラフのスタイルの問題です。棒グラフのプロパティエリアで「スタイル」のタブを選択してください。その上部、棒グラフの向きを指定する次くらいのところに「棒の数」という設定項目があると思います。デフォルトではこの項目には10が指定されているようです。
試しにこの値を100に設定してみましょう。すると、棒グラフがうまく表示されない問題が解決しました。Looker Studio の棒グラフは、この「棒の数」のパラメータで表示するデータの数を制限しているのです。特に拘りがなければ、ここの値は大き目の値を設定しておくとよいでしょう。
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