はじめにVOOとは?
VOO (Vanguard S&P 500 ETF)とは、バンガード社が提供している「上場投資信託 (ETF)」のひとつです。S&P500を構成する全銘柄に投資するものです。
日本語では「バンガードS&P500 ETF」と呼ばれます。S&P500 Indexに連動する投資成果を目的としたETFです。
本記事では2024年3月24日時点のデータをもとに、このETFの基本情報や最新の状況について解説していきます。
VOOの基本情報
VOO (Vanguard S&P 500 ETF)とは、バンガード社が提供している「上場投資信託 (ETF)」のひとつです。S&P500を構成する全銘柄に投資するものです。
VOOがベンチマークにしているのは米国大型株によって構成されるS&P500 Indexです。これらの銘柄を時価総額加重平均で保有します。
まずはVOOの基本情報を軽く見てみることにしましょう。ソースはブルームバーグのものを参照しています。なお、配当利回りのみ参照日時点ではSeeking Alphaのものを参照しています。
項目 | 内容 |
---|---|
名称 | バンガードS&P500 ETF (Vanguard S&P 500 ETF) |
運用会社 | バンガード社 |
市場 | NYSE ARCA |
ベンチマーク | S&P500 Index |
資産総額 | 4316.92億米ドル (2024/03/22) |
直近配当利回り | 1.34% (2024/03/22) |
設定日 | 2010/09/09 |
乖離率 | -0.01% |
経費率 | 0.03% |
VOOの基準価格の推移
VOOの年初来、過去5年間、設定来の基準価格(株価)の推移を見てみましょう。中長期で大きく基準価格が伸長していることが分かります。
なお、ソースはGoogleが提供している株価情報となっています。
VOOの年初来の基準価格推移
年初来で株価は+10.41%となっています。
VOOの過去5年間の基準価格推移
過去5年間で基準価格+84.63%となっています。
VOOの分配金情報
VOOの分配金
VOOの2024年3月の分配金は前年同月比で3.73%増の1.5429米ドルでした。まずまずの増配といったところでしょうか。
VOOの分配金利回り
次に、VOOの分配金利回りの情報についてまとめていきます。
VOOの分配金利回りは1.34% (2024/03/22時点。Seeking Alpha) となっています。分配金利回りは過去基準で低めの水準になっています。
過去の基準価格で現在の分配金額を割ったYOC (Yield On Cost)は着実に伸びており、設定時に (VOOは設定から10年が経過していないため) VOOを購入していればYOCは3.77%となっています。
VOOの増配率
VOOはコロナ・ショックの時には減配していますが、それ以外の年では設定から堅実に増配をしています。
以下がVOOの増配率を表したグラフです。
一方、次のグラフはVOOの2023年の分配金の額に対して、過去の各年の分配金の額からの年平均成長率(CAGR)を求めたものです。
たとえば、2008年のところが3.0%となっていれば、2008年からは年平均で3.0%増配しているということを表します。
こちらのグラフを見ると、VOOは長期でも年平均で6%~7%弱程度増配しているようです。このように堅実に増配しているからこそ、現在の分配金利回りが1%台前半でも、10年保有するとYOCが3%台後半にまで増えるのですね。
その他
VTIやVT、VXUSについても同様に情報をまとめています。ご参照ください。