はじめにDGROとは？
DGRO (iShares Core Dividend Growth ETF)とは、ブラックロック社が提供している「上場投資信託 (ETF)」のひとつです。連続増配の米国株式で構成される指数に連動する投資成果を目指しています。
2024年3月現在、日本の主要な証券会社では取り扱っていませんが、この東証版ETFが2014というティッカー・コードで取り扱いがあります。
日本語では「iシェアーズ 米国連続増配株ETF」と呼ばれます。Morningstar US Dividend Growth Indexに連動する投資成果を目的としたETFです。
本記事では2024年3月23日時点のデータをもとに、このETFの基本情報や最新の状況について解説していきます。
DGROの基本情報
DGRO (iShares Core Dividend Growth ETF)とは、ブラックロック社が提供している「上場投資信託 (ETF)」のひとつです。連続増配の米国株式で構成される指数に連動する投資成果を目指しています。
DGROがベンチマークにしているのは過去5年以上連続して増配していること、予想ベースでの利益成長がプラスであること、そして配当性向が75%未満であることを採用条件として、その後予想配当利回りの上位10%を外した指数です。2024年3月23日現在の構成銘柄は419となっています。
まずはDGROの基本情報を軽く見てみることにしましょう。ソースはブルームバーグのものを参照しています。なお、配当利回りのみ参照日時点ではSeeking Alphaのものを参照しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | iシェアーズ 米国連続増配株ETF (iShares Core Dividend Growth ETF) |
| 運用会社 | ブラックロック社 |
| 市場 | NYSE ARCA |
| ベンチマーク | Morningstar US Dividend Growth Index |
| 資産総額 | 267.33億米ドル (2024/03/21) |
| 直近配当利回り | 2.31% (2024/03/22) |
| 設定日 | 2014/06/12 |
| 乖離率 | 0.01% |
| 経費率 | 0.08% |
DGROの基準価格の推移
DGROの年初来、過去5年間、設定来の基準価格(株価)の推移を見てみましょう。中長期で大きく基準価格が伸長していることが分かります。
DGROの基準価格の伸びはVOOには及びませんが、同じ増配株ETFであるVIGよりも若干低いくらいの水準で伸びていることが分かります。
なお、ソースはGoogleが提供している株価情報となっています。
DGROの年初来の基準価格推移
年初来で株価は+6.19%となっています。
DGROの過去5年間の基準価格推移
過去5年間で基準価格+55.97%となっています。
DGROの分配金情報
DGROの分配金
DGROの2024年3月の分配金は前年同月比で4.27%増の0.310737米ドルでした。まずまずの増配といったところでしょうか。
直近3年間の配当金の年平均成長率(CAGR)は8.36%。5年では9.70%となっています。
DGROの分配金利回り
次に、DGROの分配金利回りの情報についてまとめていきます。
DGROの分配金利回りは2.31% (2024/03/22時点。Seeking Alpha) となっています。分配金は順調に伸びていますが、基準価格の伸びが緩やかなため分配金利回りは過去基準でやや高めの水準になっています。
過去の基準価格で現在の分配金額を割ったYOC (Yield On Cost)は着実に伸びており、設定時に (DGROは設定から10年が経過していないため) DGROを購入していればYOCは5.38%となっています。
DGROの増配率
DGROはリーマン・ショック以降に設定されたETFのためですが、やコロナ・ショックの時にも年次では減配せず、設定から堅実に増配を続けています。
以下がDGROの増配率を表したグラフです。
一方、次のグラフはDGROの2023年の分配金の額に対して、過去の各年の分配金の額からの年平均成長率(CAGR)を求めたものです。
たとえば、2008年のところが3.0%となっていれば、2008年からは年平均で3.0%増配しているということを表します。
こちらのグラフを見ると、DGROは長期でも年平均で9～10%程度増配しているようです。この増配率はかなり高く、さすがは増配株ETFといったところです。
その他
以下ページで本ブログで取り上げているETFの情報をまとめています。ぜひ他のETFについてもご参照ください。
