はじめにSCHDとは？
SCHD (Schwab US Dividend Equity ETF)とは、チャールズ・シュワブ社が提供している「上場投資信託 (ETF)」のひとつです。財務比率に基づき、同業他社と比較して基本的な強みを持つ、一貫して配当金を支払ってきた実績を持つ米国企業が発行する高配当利回り銘柄に投資をします。
日本語では「シュワブ米国配当株式ETF」などと訳されます。しかし、残念ながら2024年3月29日現在こちらのETFは日本の主だった証券会社では取引されていません。
本記事では2024年3月29日時点のデータをもとに、このETFの基本情報や最新の状況について解説していきます。
SCHDの基本情報
SCHD (Schwab US Dividend Equity ETF)とは、チャールズ・シュワブ社が提供している「上場投資信託 (ETF)」のひとつです。財務比率に基づき、同業他社と比較して基本的な強みを持つ、一貫して配当金を支払ってきた実績を持つ米国企業が発行する高配当利回り銘柄に投資をします。
SCHDはDow Jones U.S. Dividend 100 Indexに連動するパフォーマンスを目指しています。
まずはSCHDの基本情報を軽く見てみることにしましょう。ソースはブルームバーグのものを参照しています。なお、配当利回りのみ参照日時点ではSeeking Alphaのものを参照しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | シュワブ米国配当株式ETF (Schwab US Dividend Equity ETF) |
| 運用会社 | チャールズ・シュワブ社 |
| 市場 | NYSE ARCA |
| ベンチマーク | Dow Jones U.S. Dividend 100 Index |
| 資産総額 | 564,54億米ドル (2024/03/28) |
| 直近配当利回り | 3.31% (2024/03/28) |
| 設定日 | 2011/10/20 |
| 乖離率 | -0.05% |
| 経費率 | 0.06% |
SCHDの基準価格の推移
SCHDの年初来、過去5年間、設定来の基準価格(株価)の推移を見てみましょう。SCHDは高配当株ETFでありながら、VYMよりも高い基準価格の伸びを見せています。
なお、ソースはGoogleが提供している株価情報となっています。
SCHDの年初来の基準価格推移
年初来で株価は+5.14%となっています。
SCHDの過去5年間の基準価格推移
過去5年間で基準価格+54.23%となっています。
SCHDの分配金情報
SCHDの分配金
SCHDの2024年3月の分配金は前年同月比で2.43%増の0.6110米ドルでした。米国の高配当株ETFは今期軒並み減配している中、SCHDは増配を果しています。
以下のデータはYahoo Financeから取得したものです。
SCHDの分配金利回り
次に、SCHDの分配金利回りの情報についてまとめていきます。
SCHDの分配金利回りは3.31% (2024/03/28時点。Seeking Alpha) となっています。基準価格の伸びだけでなく、分配金利回りでもSCHDはVYMを上回るパフォーマンスを出していることが分かります。
以下のグラフは各月の1日の終値を基準に、SCHDの月単位の分配金利回りを可視化したものです。
過去の基準価格で現在の分配金額を割ったYOC (Yield On Cost)について、10年前にSCHDを購入していればYOCは7.25%となっています。
SCHDの増配率
SCHDは増配という観点でも大きな伸びを見せています。
以下がSCHDの増配率を表したグラフです。
一方、次のグラフはSCHDの2023年の分配金の額に対して、過去の各年の分配金の額からの年平均成長率(CAGR)を求めたものです。
たとえば、2008年のところが3.0%となっていれば、2008年からは年平均で3.0%増配しているということを表します。
こちらのグラフを見ると、SCHDは直近はやや落ちてきてはいますが、それでも分配金の年平均成長率(CAGR)は8-10%程度あり、VIGやDGROなどの増配ETFと肩を並べるような水準になっています。
その他
VYMやHDV、DVY、SPYDについても同様に情報をまとめています。ご参照ください。
