SPYDの基準価格(株価)や分配金(配当)の最新情報まとめ (2024/03/28時点)

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はじめにSPYDとは?

SPYD (SPDR Portfolio S&P 500 High Dividend ETF)とは、ステート・ストリートー社が提供している「上場投資信託 (ETF)」のひとつです。S&P500を構成する銘柄のうち、配当支払い上位80銘柄を対象としたものです。

日本語では「SPRD ポートフォリオS&P500 高配当株式ETF」と呼ばれます。S&P 500 High Dividend Indexに連動する投資成果を目的としたETFです。

本記事では2024年3月28日時点のデータをもとに、このETFの基本情報や最新の状況について解説していきます。

SPYDの基本情報

SPYD (SPDR Portfolio S&P 500 High Dividend ETF)とは、ステート・ストリートー社が提供している「上場投資信託 (ETF)」のひとつです。S&P500を構成する銘柄のうち、配当支払い上位80銘柄を対象としたものです。米国の高配当株ETFの代表的なものの一つと言えます。

ステート・ストリート社の公式サイトには「配当利回りの算出にあたっては、(i)特別配当を除く直近の配当に年間の配当頻度を乗じてたものを年間予想配当とします。(ii)年間予想配当を各リバランス日における当該企業の株価で除すことで予想配当利回りを算出します」とあります。

まずはSPYDの基本情報を軽く見てみることにしましょう。ソースはブルームバーグのものを参照しています。なお、配当利回りのみ参照日時点ではSeeking Alphaのものを参照しています。

項目 内容
名称 SPRD ポートフォリオS&P500 高配当株式ETF (SPDR Portfolio S&P 500 High Dividend ETF)
運用会社 ステート・ストリート社
市場 NYSE ARCA
ベンチマーク S&P 500 High Dividend Index
資産総額 67.65億米ドル (2024/03/26)
直近配当利回り 4.60% (2024/03/26)
設定日 2015/10/22
乖離率 -0.02%
経費率 0.07%

SPYDの基準価格の推移

SPYDの年初来、過去5年間、設定来の基準価格(株価)の推移を見てみましょう。中長期で見ても基準価格はあまり伸びていないことが分かります。これは同じ高配当株ETFであるVYMやHDVと比較しても明らかです。

なお、ソースはGoogleが提供している株価情報となっています。

SPYDの年初来の基準価格推移

年初来で株価は+1.76%となっています。

SPYDの年初来の基準価格の推移 (VYM, HDV比較)

SPYDの年初来の基準価格の推移 (VYM, HDV比較)

SPYDの過去5年間の基準価格推移

過去5年間で基準価格+6.71%となっています。

SPYDの過去5年間の基準価格の推移 (VYM, HDV比較)

SPYDの過去5年間の基準価格の推移 (VYM, HDV比較)

SPYDの分配金情報

SPYDの分配金

SPYDの2024年3月の分配金は前年同月比で3.74%減0.3729米ドルでした。米国の高配当株ETFは今期軒並み減配といえます。

SPYDの分配金は波がありますが、長期でもそこまで伸びているわけではなさそうです。

SPYDの分配金の推移

SPYDの分配金の推移

SPYDの分配金利回り

次に、SPYDの分配金利回りの情報についてまとめていきます。

SPYDの分配金利回りは4.60% (2024/03/22時点。Seeking Alpha) となっています。高配当株ETFらしい、高い分配金利回りになっています。過去水準で言えば、この分配金利回りは中程度の水準になっています。

過去の基準価格で現在の分配金額を割ったYOC (Yield On Cost)について、設定時に (SPYDは設定から10年が経過していないため) SPYDを購入していればYOCは5.99%となっています。ただし、前述の通りSPYDの分配金はそこまで大きくは伸びていないため、これはたまたま設定当初の分配金利が少なめだったことによると言えます。

SPYDの増配率

SPYDは比較的減配が多く、分配金は安定していません。大幅に増配したかと思えば、翌年には大きく減配することもよくみられます。

以下がSPYDの増配率を表したグラフです。

SPYDの分配金の増配率

SPYDの分配金の増配率

一方、次のグラフはSPYDの2023年の分配金の額に対して、過去の各年の分配金の額からの年平均成長率(CAGR)を求めたものです。

たとえば、2008年のところが3.0%となっていれば、2008年からは年平均で3.0%増配しているということを表します。

各年から見たSPYDの2023年までの分配金の年平均成長率 (CAGR)

各年から見たSPYDの2023年までの分配金の年平均成長率 (CAGR)

こちらのグラフを見ると、SPYDは長期でも年平均で1%~4%弱程度の増配であり、年平均を取った増配率としては高くないことが分かります。SPYDは高配当ではありますが、配当利回りがかなり高くなっている銘柄も多く含まれており、増配という意味ではあまり期待が持てないのかもしれません。

その他

VYMやHDV、DVYについても同様に情報をまとめています。ご参照ください。

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