はじめにVWOとは?
VWO (Vanguard FTSE Emerging Markets ETF)とは、バンガード社が提供している「上場投資信託 (ETF)」のひとつです。ブラジル、ロシア、インド、台湾、中国、南アフリカなど、世界中の新興国市場で大型・中型・小型株を保有します。時価総額加重型です。
日本語では「バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF」などと訳されます。SBI証券や楽天証券など、日本の主だったネット証券会社でも取り扱われているETFです。
本記事では2024年3月30日時点のデータをもとに、このETFの基本情報や最新の状況について解説していきます。
VWOの基本情報
VWO (Vanguard FTSE Emerging Markets ETF)とは、バンガード社が提供している「上場投資信託 (ETF)」のひとつです。ブラジル、ロシア、インド、台湾、中国、南アフリカなど、世界中の新興国市場で大型・中型・中型株を保有します。時価総額加重型です。
VWOはFTSE EM All Cap China A Inclusion Indexに連動するパフォーマンスを目指しています。
まずはVWOの基本情報を軽く見てみることにしましょう。ソースはブルームバーグのものを参照しています。なお、分配金利回り(配当利回り)のみ参照日時点ではSeeking Alphaのものを参照しています。
項目 | 内容 |
---|---|
名称 | バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF (Vanguard FTSE Emerging Markets ETF) |
運用会社 | バンガード社 |
市場 | NYSE ARCA |
ベンチマーク | FTSE EM All Cap China A Inclusion Index |
資産総額 | 750.04億米ドル (2024/03/28) |
直近分配金利回り | 3.49% (2024/03/28) |
設定日 | 2005/03/10 |
乖離率 | -0.19% |
経費率 | 0.08% |
VWOの基準価格(株価)の推移
VWOの年初来、過去5年間、設定来の基準価格(株価)の推移を見てみましょう。比較対象として先進国市場の株式を対象としたVEA、ならびに米国外の株式を対象にしたVXUSを表示しています。
なお、ソースはGoogleが提供している株価情報となっています。
VWOの年初来の基準価格(株価)の推移
年初来で基準価格(株価)は+2.83%となっています。
VWOの過去5年間の基準価格(株価)の推移
過去5年間で基準価格(株価)は-4.74%となっています。
VWOの分配金(配当)情報
VWOの分配金(配当)
VWOの2024年3月の分配金(配当)は前年同月比で37.01%増の0.0385米ドルでした。ただし、VWOの分配金(配当)は年の後半に大きく偏る傾向があるため、あくまで3月期は参考程度と思っておいた方がよさそうです。
以下のデータはYahoo Financeから取得したものです。
VWOの分配金利回り(配当利回り)
次に、VWOの分配金利回り(配当利回り)の情報についてまとめていきます。
VWOの分配金利回り(配当利回り)は3.49% (2024/03/28時点。Seeking Alpha) となっています。分配金利回り(配当利回り)で言えば、米国や先進国市場を上回っています。
以下のグラフは各月の1日の終値を基準に、VWOの月単位の分配金利回り(配当利回り)を可視化したものです。
過去の基準価格で現在の分配金(配当)額を割ったYOC (Yield On Cost)について、10年前にVWOを購入していればYOCは3.58%となっています。
VWOの分配金(配当)の増配率
VWOの分配金(配当)はかなりデコボコした推移をたどっています。そのため、増配率も年によって大きく増配したり、減配したり安定はしていません。
以下がVWOの分配金(配当)の増配率を表したグラフです。
一方、次のグラフはVWOの2023年の分配金(配当)の額に対して、過去の各年の分配金(配当)の額からの年平均成長率(CAGR)を求めたものです。
たとえば、2008年のところが3.0%となっていれば、2008年からは年平均で3.0%増配しているということを表します。
こちらのグラフを見ると、かなり安定していないのが見てとれます。特にここ4-5年はかなり不安定な状態となっています。
その他
VTやVEA、VXUSについても同様に情報をまとめています。ご参照ください。