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遊覧飛行ーワインとゲームー

都内某所で働くゲームクリエイターのブログ。ゲームやビジネスに関する話題、シリアスゲームの紹介、作成したゲームの公開、ワインに関する記事など徒然なるままに書き記していきます。

スマホゲームの基本KPI -2. インストール数, NUU-

ゲーム制作 分析 データ分析

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スマホゲームの KPI に関する解説、第2回です。

今回はゲームを遊んでくれる「人」に注目した KPI、インストール数と NUU について解説していきます。

前回と同様、主な読者層としては、将来スマホゲームの業界で働きたいと思っている学生や、入社したてでこれから現場に入っていく新入社員の方などです。

 

基本 KPI 1. -インストール数-

大半のスマホゲームは App Store や Google Play Store などのプラットフォームにて公開されており、そこで日々人々によってインストールされています。

このインストールされた回数を示す指標が、その名の通りインストール数です。誰がインストールしたかを問わず、1回のインストールを1インストールとしてカウントしています。また、インストール数はあくまでインストールされた回数を純粋にカウントするため、同じ人が2回、3回…と複数回インストールした場合は、2回、3回と複数回カウントすることになります。

それゆえに、インスト―ル数は必ずしも新しく入ってきた人の人数を表すわけではなく、通常はその人数よりも大きな値となります。

 

基本 KPI 2. -NUU-

インストール数とは別に、やはりその日に入ってきてくれたユーザーが純粋に何人いたかを把握したいですし、する必要があります。それを示す指標が NUU (エヌユーユー: New Unique Users) です。

NUU はインストール数をもとにした値ですが、同じ人に2回、3回とインストールされた場合でも、新規流入顧客数を示す NUU は 1とカウントします。スマホゲームではチュートリアル後のガチャでいいものを狙ういわゆるリセマラが良く行わるため、新規流入顧客を把握するうえではインストール数よりもこの NUU がよく用いられます。*1

1日の利用者数を表す DAU を増やすためには、いかにしてより多くの NUU を獲得するかがキモとなります。NUU を増やすために、CMやネット広告などの広告を出す、ゲームの記事を出稿してもらう、口コミによる拡大を狙うといったマーケティング施策が主に用いられています。NUU はそのマーケティング施策がどれだけうまくいったかを表す指標としても用いられ、次の施策に生かされているのです。

また、蛇足ですが、NUUとインストール数を組み合わせることでリセマラ率という数字を出すこともできます。式としては NUU ÷ インストール数と単純なもので、インストール全体のうち何%がリセマラによるものなのかを示します。開いているガチャのキャラが強力なものだったりする場合、このリセマラ率は通常跳ね上がります。 

 

おわりに

今回は基本 KPI の中でも「人」の流入と関連の深いインストール数と NUU について見ていきました。プロダクトの拡大を図るにあたって、顧客数を増やすことは非常に重要なため、これらの KPI は DAU や ARPU などと同様に現場では日々欠かさず確認されている数字です。

また、ゲーム中の「人」に着目した重要な指標として、もう 1つ RR (リターンレート: Return Rate) というものがあります。本来ならばこの回で合わせて紹介するべきものですが、RR はゲーム特有の指標でかつ理解が少し難しいもののため、回を分けて解説することにします。 

 

バックナンバー

スマホゲームの基本KPI -1. DAU, PUU, ARPU, ARPPU, 課金率-

スマホゲームの基本KPI -2. インストール数, NUU-

スマホゲームの基本KPI -3. RR-

スマホゲームの基本KPI -4. RR変化率-

*1:ちなみに、会社によって違うかもしれませんが、同一の人による複数回のインストールを NUU = 1 としてカウントする方法として、同一人物による最終インストールにフラグを立てて区別し、それのみを NUU としてカウントするという方法が取られています。同一人物を判別する方法としては、iOS の IDFA や Android の AAID といったものが用いられています。