はじめにEDVとは？
EDV (Vanguard Extended Duration Treasury ETF)とは、バンガード社が提供している「上場投資信託 (ETF)」のひとつです。米国における残存期間20-30年の米国債務省証券ストリップス債のパフォーマンスに沿う投資成果を目指したものです。
日本語では「バンガード・超長期米国債ETF」などと訳されます。SBI証券や楽天証券など、日本の主だったネット証券会社でも取り扱われているETFです。
本記事では2024年04月02日時点のデータをもとに、このETFの基本情報や最新の状況について解説していきます。
EDVの基本情報
EDV (Vanguard Extended Duration Treasury ETF)とは、バンガード社が提供している「上場投資信託 (ETF)」のひとつです。米国における残存期間20-30年の米国債務省証券ストリップス債のパフォーマンスに沿う投資成果を目指したものです。
EDVはBloomberg U.S. Treasury Strips 20-30 Year Equal Par Bond Indexに連動するパフォーマンスを目指しています。
まずはEDVの基本情報を軽く見てみることにしましょう。ソースはブルームバーグのものを参照しています。なお、分配金利回り(配当利回り)のみ参照日時点ではSeeking Alphaのものを参照しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | バンガード・超長期米国債ETF (Vanguard Extended Duration Treasury ETF) |
| 運用会社 | バンガード社 |
| 市場 | NYSE ARCA |
| ベンチマーク | Bloomberg U.S. Treasury Strips 20-30 Year Equal Par Bond Index |
| 資産総額 | 32.65億米ドル (2024/03/28) |
| 直近分配金利回り | 3.88% (2024/03/28) |
| 設定日 | 2007/12/10 |
| 乖離率 | 0.75% |
| 経費率 | 0.06% |
EDVの基準価格(株価)の推移
EDVの年初来、過去5年間、設定来の基準価格(株価)の推移を見てみましょう。比較対象として、米国総合債券ETFであるAGGと、同じく米国の超長期国債ETFであるTLTを表示しています。
なお、ソースはGoogleが提供している株価情報となっています。
EDVの年初来の基準価格(株価)の推移
年初来で基準価格(株価)は-8.19%となっています。
EDVの過去5年間の基準価格(株価)の推移
過去5年間で基準価格(株価)は-36.64%となっています。
EDVの分配金(配当)情報
EDVの分配金(配当)
EDVの分配金(配当)関連の情報をYahoo Financeから取得したデータを用いて整理してみました。
EDVの2024年4月の分配金(配当)は前年同月比で14.02%増の0.7685米ドルでした。これは前月比でも4.27%増となっています。
| 月 | 分配金(配当)額 |
|---|---|
| 2024-04 | $0.7685 |
| 2023-12 | $0.7370 |
| 2023-10 | $0.7370 |
| 2023-07 | $0.7260 |
| 2023-04 | $0.6740 |
EDVの分配金利回り(配当利回り)
次に、EDVの分配金利回り(配当利回り)の情報についてまとめていきます。EDVの分配金利回り(配当利回り)は3.88% (2024/03/28時点。Seeking Alpha) となっています。
以下のグラフは各月の1日の終値を基準に、EDVの月単位の分配金利回り(配当利回り)を可視化したものです。最大で過去5年間分を取っています。
EDVの分配金(配当)の増配率
EDVは債券ETFであるため、株のETFと同様に増配をしていくわけではありません。あくまでその時々に組み込まれている債券の利回りが分配金(配当)に影響します。
以下がEDVの分配金(配当)の増配率を表したグラフです。
一方、次のグラフはEDVの2023年の分配金(配当)の額に対して、過去の各年の分配金(配当)の額からの年平均成長率(CAGR)を求めたものです。
たとえば、2008年のところが103.0%となっていれば、2008年からは年平均で3.0%増配しているということを表します。
長期でみるとEDVの分配金(配当)は年々減少傾向にあると言えますが、ここ3年間ほどは増配傾向にあるようです。
なお、EDVの分配金(配当)はすごく突出している年があったりしますが、これらはキャピタル・ゲインによる特別配当です。
その他
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