歴史
現在のスコットランド地域に古代住んでいたピクト人と呼ばれる人々。彼らはいったいどのような言葉を話していたのか。残されたわずかな史料からその痕跡をたどってみる。
古代から中世初期にかけてブリテン島の北部に住んでいたとされる人々、ピクト人。果たして彼らはどういう人々だったのか。最新の研究の成果を踏まえて解説する。
ハイランドとロウランドの関係がたどってきた流れは、スコットランドの歴史を通貫するテーマだ。21世紀に入って、この史的研究テーマはさらなる発展を見せている。その動向について解説する。
皆さんは「ケルト」という言葉にどのようなイメージを持っているでしょうか。本記事では、そんな「ケルト」という言葉を扱います。ケルト人はどのような歴史をたどってきたのでしょうか。
では結局、レコンキスタとは何だったのかと。この問いに対して、これまで中世スペイン史研究ではいろんな見解が出されてきました。そして、論争は今でも続いています。
19世紀に入って近代歴史学が発展すると、中世におけるキリスト教国の征服活動は「レコンキスタ」と呼ばれるようになりました。しかし、今日の歴史学では、その展開は非常に複雑なものだったと考えられています。中世中期の拡大が始まった11世紀、英雄エル・…
本記事では、中世初期における東ヨーロッパへのキリスト教の拡大について解説していきます。
ヨーロッパとは固定化されたものではなく、実体としてもイメージとしても常に変化するものと言えます。そんなヨーロッパを西洋中世史家のロバート・バートレット氏はこう言い表しています。「ヨーロッパとは地理的なものであると同時に概念的なものである」…
組織のリーダーには、日々さまざまな意思決定が求められます。それは古代も現代も変わりません。 しかし、その意思決定をどういうプロセスで行うのか。誰がその意思決定に関わり、何をよりどころにしてその意思決定を行うか。これらは時代と地域によって異な…
ニューヨークのメトロポリタン美術館。この美術館に、ある粘土製の玉のようなものが所蔵されています。ちょうど手のひらにおさまるくらいの大きさで、表面には何やら記号のようなものが刻まれています。
以前の記事で、交易や会計での必要性が人類史において文字を生み出す契機となったと述べた。しかし、世の中にはそれ以外の理由で生まれてきた文字が存在する。それが漢字だ。私たちが普段つかっている漢字は、交易や会計とは別の理由から生まれてきたと考え…
太古より、人類は多様な情報をもとに意思決定を行ってきた。そしてその意思決定を支えるために、様々なデータや情報が時代の要請に応じて作られていった。文字以前の社会において人々はどうやってデータを残していったのか。そしてそれは何に用いられたのだ…
近年歴史研究の大きな潮流となっているグローバルヒストリー。その生まれや影響について概要を述べ、2022年以降の高校「歴史総合」への流れを分かりやすく解説。
10-14世紀における「ラテン=カトリック教圏」の拡大は今日のヨーロッパ社会や文化の一体性を形作るうえで重要な意味を担った。
「危機の時代」と呼ばれる14世紀ヨーロッパを襲った飢饉と黒死病。近年ではそれらに加えてさらに別の疫病が当時のヨーロッパを席巻したことが研究から明らかになってきている。
ピクト人の消滅とスコットランド王国の創生にはどのような歴史の流れがあるのか。史料も少なく多くが闇に包まれているこの時代を、最新の研究とともに解説します。